針灸院ブログ

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視神経疾患全般

視神経炎
・急性の視力・視野障害として発症する疾患で、1ヶ月程度で70%の症例は視力1.0以上へ回復し、6ヶ月以内に完全に回復することも多いのですが、ステロイドの減量と共に悪化し再発を繰り返したり、再発する可能性もあります。回復が順調でない場合には、ご相談下さい。

・その他の視神経疾患

虚血性視神経症(NAION、PION) 遺伝性視神経症 中毒性視神経症 外傷性視神経症 圧迫性・浸潤性視神経症 多発性硬化症(MS) 視神経萎縮

・視神経疾患への針治療は眼科治療との併用が有効な疾患で、視神経炎では視力や視野が良好になりステロイド治療からの離脱が早く、治癒までの期間が短くなる傾向です。視神経萎縮等で難治の状況でも、比較的早期であれば改善が得られる症例もあり、全ての状況に対して有効とは言えませんが、進行を抑制したり回復を促すなど、私も注目している分野です。

2025年12月12日

若年性黄斑変性

特発性黄斑下脈絡膜新生血管(CNV)
・50歳未満で網膜黄斑部に発症する脈絡膜新生血管で、発症の原因が特定できない場合の診断名です。無治療の場合には再発を繰り返して瘢痕が拡大し悪化します。現在主流の治療はmCNVも含め、抗VEGF硝子体内注射が行われています。

近視性脈絡膜新生血管(mCNV)
・強度近視眼(-6D以上)に発症する脈絡膜新生血管で、強度近視者の5~10%に発症するとされています。視力予後は眼科での経過観察から、10年後には96.3%でmCNV発症後の脈絡膜萎縮により、矯正視力は0.1以下まで低下するとされます。

・当院での黄斑変性全般への鍼治療は20年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・針治療の効果は眼底周囲の循環を改善することで、軽症の場合には硝子体内注射に頼らず視力や視界の歪み・暗点などを改善したり、悪化を予防することが可能です。矯正視力0.1以下など重症の場合でも良好な状態を保つため、硝子体内注射は不要となる症例が多いです。近視性の場合は、何度も繰り返し発症する傾向がありますので、針治療を定期的に行うことで、再発予防に繋がります。

2025年12月12日

加齢黄斑変性

・黄斑部に起こる進行性の疾患で、中心視力が徐々に失われ、視野内に歪みや暗点を生じながら進行し、失明に至る場合もあります。滲出型と萎縮型があり、滲出型加齢黄斑変性では、抗VEGF硝子体内注射が治療の主流となっています。

・当院での黄斑変性全般への鍼治療は20年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・針治療の効果は眼底周囲の循環を改善することで、軽症の場合には硝子体内注射に頼らず視力や視界の歪み・暗点などを改善したり、悪化を予防することが可能です。最近では重症の場合でも硝子体内注射は不要となり、視力の改善など良好な状態を保つ症例が増えています。針治療は硝子体注射を長期間続けることによる、網膜萎縮に伴う著明な視力低下を避けることに繋がります。

2025年12月12日

中心性漿液性脈絡網膜症

・30歳以降に発症し、多くは片眼の網膜黄斑部に発症する漿液性網膜剥離です。視界の中心付近が歪んだり小さく見えることが特徴で、一般に視力低下は少ないです。蛍光眼底造影(FAなど)や光干渉断層計(OCT)で、網膜色素上皮での漿液の漏れや黄斑浮腫により診断がつきます。7割以上で自然に治癒して後遺症も残らないことが多いのですが、半年以上治癒せず慢性化したり、再発する場合もあります。

・当院での緑内障への鍼治療は20年以上、100名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・一般に眼科での経過観察中に自然治癒する割合の高い疾患ですが、半年を超えて慢性化したケースや、矯正視力で0.5以下など視力低下が著しい、繰り返し発症する場合など多くの患者さんが来院されています。症状が軽く半年程度で完治していれば問題はありませんが、視力低下が大きく長期化した場合には、眼科での経過観察だけでは解決しませんので、適切な鍼治療も要検討と思います。適切な日常生活上の注意点も加えることで、3ヶ月程度で改善がみられることが多い疾患です。

2025年12月05日

網膜動脈閉塞症

・網膜中心動脈もしくは分枝が、血栓や血管炎などの原因により閉塞することで網膜虚血を生じる疾患です。突然に片眼の視力・視野障害を生じる特徴で予後は不良であり、数時間以内に網膜が不可逆性変化に至る眼科医療での救急疾患の一つです。

・診断が付き次第、線維素溶解療法(ウロキナーゼ点滴)やステロイドが投与されますが無効な場合も多く、1週間ほどの間で視機能予後が決まり、退院後の眼科での治療法はなく自然回復も望めません。突然の視力低下は放置せずに、一刻も早く眼科を受診することに尽きます。

・当院での網膜動脈閉塞症への鍼治療は15年以上、20名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・千秋針灸院では以前から様々な網膜動脈閉塞症への針治療に取り組んできましたが、発症から一定期間内に針治療を行うことができれば、現在の眼科医療の限界を超えて大きく改善する可能性があることが分かってきました。発症から1週間程の入院期間中や退院後に検討していただき、遅くとも1ヶ月以内に速やかに鍼治療を開始されることをお勧めします。

 

2025年12月05日
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