針灸院ブログ

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網膜静脈閉塞症

網膜中心静脈閉塞(CRVO)
・視神経乳頭部位での血栓形成により網膜静脈が閉塞する疾患で、視力低下や変視症(暗点や視界内の歪み)などを伴います。多くの症例で黄斑浮腫を伴い、血管新生緑内障を合併したり硝子体出血を起こすこともあります。

・眼科では重篤な場合には、汎網膜光凝固(レーザー)を黄斑部付近を除いた網膜全域に行います。浸出液漏出部位へのレーザー光凝固、ステロイド剤投与や抗VEGF(アイリーアなど)、抗凝固薬や止血薬なども用いられます。

網膜静脈分枝閉塞(BRVO)
・網膜動静脈交叉部での血栓形成により網膜静脈が閉塞する疾患で、視力低下や視野欠損、変視症を伴います。黄斑部に障害が及ばない症例では視力の回復は良好ですが、変視症が残ることもあります。

・眼科では網膜無灌流域に対して光凝固を行い、硝子体出血や新生血管の発生を予防します。また、新生血管が生じた場合や黄斑浮腫に対しては、抗VEGF硝子体内注射が主流です。

・千秋針灸院では網膜虚血を改善して新生血管の発症を防ぎ、黄斑浮腫を遷延化させないことや、視力や変視症(視界内の歪みや暗点)を改善し、長期間良好な状態を維持することを目標に針治療を行っています。多くの患者さんは網膜の状態が改善することで、抗VEGF硝子体内注射を続ける必要が無くなっています。

・当院での網膜静脈閉塞への鍼治療は20年以上、50名を超える実績があり、眼科医主催の研究会で統計症例報告を行っています。

2025年03月10日

緑内障

・緑内障とは高眼圧などにより眼底の視神経乳頭部での変化や、中心性もしくは水平性に視野の欠損が起こる病気です。緑内障は開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障、続発緑内障、発達緑内障、小児の続発緑内障に分けられ、正常眼圧緑内障を含めた開放隅角緑内障が最も多くの方で発症しています。

・当院での緑内障への鍼治療は20年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・千秋針灸院では緑内障性視野障害について、眼科での視野検査結果のMD値などからトレンド解析を行い、中長期の視野の状態を客観的に評価しています。この結果、針治療を開始してからの進行が抑制されたり、半数程度の患者さんでは改善さえ見られることが分かりました。眼圧を下げる点眼薬に加えて、針治療を導入することにより、長期的な視野障害の進行が抑制されることを期待できます。

 

 

2025年02月17日

若年性黄斑変性

特発性黄斑下脈絡膜新生血管(CNV)
・50歳未満で網膜黄斑部に発症する脈絡膜新生血管で、発症の原因が特定できない場合の診断名です。無治療の場合には再発を繰り返して瘢痕が拡大し悪化します。現在主流の治療はmCNVも含め、抗VEGF硝子体内注射が行われています。

近視性脈絡膜新生血管(mCNV)
・強度近視眼(-6D以上)に発症する脈絡膜新生血管で、強度近視者の5~10%に発症するとされています。視力予後は眼科での経過観察から、10年後には96.3%でmCNV発症後の脈絡膜萎縮により、矯正視力は0.1以下まで低下するとされます。

・当院での黄斑変性全般への鍼治療は20年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・針治療の効果は眼底周囲の循環を改善することで、軽症の場合には硝子体内注射に頼らず視力や視界の歪み・暗点などを改善したり、悪化を予防することが可能です。矯正視力0.1以下など重症の場合でも良好な状態を保つため、硝子体内注射は不要となる症例が多いです。

2025年02月17日

加齢黄斑変性

・黄斑部に起こる進行性の疾患で、中心視力が徐々に失われ、視野内に歪みや暗点を生じながら進行し、失明に至る場合もあります。滲出型と萎縮型があり、滲出型加齢黄斑変性では、抗VEGF硝子体内注射が治療の主流となっています。

・当院での黄斑変性全般への鍼治療は20年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・針治療の効果は眼底周囲の循環を改善することで、軽症の場合には硝子体内注射に頼らず視力や視界の歪み・暗点などを改善したり、悪化を予防することが可能です。最近では重症の場合でも硝子体内注射は不要となり、視力の改善など良好な状態を保つ症例が増えています。

2025年02月12日

アトピー性皮膚炎

・アトピー性皮膚炎は、再燃を繰り返す掻痒感を伴う湿疹病変を主体とする疾患です。症状は左右対称が多く慢性化する傾向があります。皮膚科での治療は皮膚症状に対してステロイド外用薬、プロトピック軟膏、保湿剤、抗アレルギー剤等が用いられます。アトピー性皮膚炎の患者さんでは顔面部にかゆみの強い方も多く、目のトラブルや緑内障、白内障を合併する可能性もあり、ステロイド外用薬による副作用も少なくありません。

・ステロイド外用薬の長期使用は、結局のところアトピー性皮膚炎を治癒させる効果は無く、「その場しのぎ」の治療です。使い続けることで皮膚が本来持つ感染からの防御性を始め、皮膚の健全性が損なわれる問題が表面化します。

・当院はアトピー性皮膚炎への鍼治療は20年以上・100名以上の実績があり、時間はかかるものの効果は分かり易い疾患です。特に繰り返し再燃している方は、じっくりと時間をかけて治療に取り組まれることをお勧めします。最初は週1回程、症状が改善・安定してからは隔週1回などと治療間隔を徐々に空け、完全に軽快した場合は終了した方もあります。(重症な場合には、週2回から始めることもあります) 完治までは至らない方で、長期に渡り継続される方の治療間隔は、概ね隔週1回~月1回となっています。

2025年01月20日
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